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海の香りのブドウ品種ヴェルメンティーノ

海の香りのブドウ品種ヴェルメンティーノ

ヴェルメンティーノの特徴と産地

ヴェルメンティーノは地中海の海岸沿いでよく栽培されている白ブドウ品種です。サルディーニャ島はヴェルメンティーノの産地としてよく知られていますが、イタリアでは、トスカーナ州、リグーリア州、フランスではコルシカ島やプロヴァンス地方、その他では少量ですが南アフリカや南オーストラリアなどでも栽培されています。
ヴェルメンティーノから作られるワインの特徴は、色合いは美しいレモンカラーにレモンやライムなどの柑橘類の香り、白い花や桃などの華やかなアロマ、ほんのりアーモンドのようなニュアンスがあるのが特徴です。味わいはフレッシュで爽やか、バランスの取れた酸味が魅力的で、土壌によるミネラル感の違いや、ブドウ栽培の場所やヴィンテージの天候の違い、作り手のワイン造りの手法などでも表情が変わる大変面白いワインです。

ヴェルメンティーノの畑

サルデーニャ島で唯一のDOCG

ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGはサルデーニャ島で唯一のDOCG*で、サルデーニャ島のガッルーラ地方はヴェルメンティーノの生産地としては世界でもっとも知られている土地でもあります。ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリーレというヴェルメンティーノワインがあり、ここではアルコール度数の少し高めの力強く香り高い、花崗岩土壌のミネラルと海からの潮風の影響と言われる、軽い塩気を感じる海のような香りと爽やかな味わいが特徴です。

＊DOCGとは
Denominazione di Origine Controllata e Garantita（デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ）の略称で、イタリアにおける、食料品（主にワイン）に対する原産地認定（地理的表示）のひとつ。地域別の土着品種と伝統的な栽培・醸造法を守ること目的として、ワインに与えられる格付けです。

メトドクラシコ製法のスパークリングヴェルメンティーノ

土壌の違いや製造手法の違うヴェルメンティーノ

サルデーニャ島の中では各地でヴェルメンティーノが栽培されていて、辛口の白ワインをはじめ、スパークリングワインなども作られています。
Taru Labでも違う生産者の色々な手法で作られたヴェルメンティーノワインを取り揃えています。
Tenute Aini Vini（テヌテ・アイーニ・ヴィーニ）はヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの生産者でサルデーニャらしいミネラル感のあるしっかりとした味わいが魅力です。
Quartomoro di Sardegna（クアルトモロ・ディ・サルデーニャ）ではサルデーニャ西側の粘土と火山岩（黒曜石）を含んだ砂土の混合土壌で栽培されたヴェルメンティーノを用いた、辛口のワインをはじめ、メトドクラシコ（シャンパン製法）や田舎製法のスパークリングワイン、瓶内熟成や樽熟成などの独特な手法の味わい深いヴェルメンティーノワインなど、とても興味深いワインを作っています。
また、北部サッサリ地方のオッシ村のAlba & Spanedda (アルバ＆スパネッダ)では石灰石と粘土土壌の丘陵で取れるヴェルメンティーノからミネラル感が少し控えめな花の香りなどが優雅な辛口のワインを作っています。
生産者やワイン作りの手法の違いはもちろん、土壌、ヴィンテージ、天候の違いによっても味わいが違うのも面白い品種なので飲み比べてみるのも面白いワインです。

ヴェルメンティーノワインとシーフード

シーフード料理や日本食を引き立てるフレッシュで爽やかな白ワイン

地中海の太陽の恵みと海の潮風を受けて育ったヴェルメンティーノから作られるワインは、バランスのとれた酸味と柑橘系のフレッシュな味わいにほんのりと塩味を感じるようなミネラル感としっかりしたボディーがあります。地中海を思わせるレモンやオリーブオイルをたっぷり使ったシーフード料理にぴったりで、特にタコやエビなどの魚介類との相性は抜群です。シンプルな魚介のグリルやカルパッチョにしたシーフード料理をヴェルメンティーノワインで楽しむのはイタリアでもよく見られる光景です。
また、ヴェルメンティーノのミネラル感や程よい塩味のあるさっぱりした味わいは、寿司やお刺身などの日本食と合わせても繊細な味わいを邪魔することがなく、素材の味わいを引き立ててくれます。軽めからしっかりしたボディーまで、ヴェルメンティーノワインやスパークリングワインはアペリティフとして単体でも、またお食事を通して合わせることもできる万能ワインです。
お好みのヴェルメンティーノワインを見つけて、飲み比べをしたり、色々なフードペアリングを楽しんでみませんか？