ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノはイタリア・サルデーニャ島のオリスターノ地域で生産される、サルデーニャ島の長い歴史と伝統のあるワインです。ワインと同じ名前の土着品種、3000年もの古代から存在するヴェルナッチャ・ディ・オリスターノグレープを使い、昔からの伝統的な製法で栗や樫の樽の中で産膜酵母(フロール)による熟成を経て作られ、独特な香りや深く複雑な味わいが生まれます。 昔は日常的にもよく飲まれ、生産量もかなりあったのが、近年の趣向や流行の変化で生産者や生産量が少なくなってしまいました。今では大変希少なワインとなってしまいまったヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、サルーデニャ島で最初のDOCを取得したワインで、この珍しい製法や味わいから神秘のお酒とも呼ばれ、ワイン愛好家には宝石のような存在とも言われています。
ファミリア・オロではオーナーのダヴィデが中心となり、この消えゆくヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの伝統を守るために、ブドウ栽培からワイン作りまでを、昔ながらの手法と共に近代的な技術も取り入れながら丁寧に生産しています。
この希少なブドウ品種とワインの美味しさをイタリアや世界に広めるためのファミリア・オロでの取り組みは、近年ではイタリアソムリエ協会が毎年発行するワインガイドブックVitteでは2年連続最高賞を獲得、環境にも配慮したブドウ畑とナチュラルなワイン作りがSlow Food協会でも認められるなど、サルデーニャやイタリア本土でもその功績と実力が評価されてきているのは大変嬉しいことです。
ファミリア・オロは家族経営の農園で、20ヘクターの農園ではブドウ以外にもオリーブや野菜などが自然の中ですくすくと育っています。その畑には、すべてサステナブルファーミングという無農薬で生体が循環するような自然農法が採用されています。例えば、農薬を使う代わりに天然のフェロモンを導入し害虫の駆除をするなど、ダヴィデのアイディアはいつも 自然に優しく、未来を見つめ、そして何よりも消費者に安全でおいしいものを届けたいという愛情に満ち溢れています。畑には花や草が生い茂り、虫や動物たちも共存する美しい光景が広がり、ここでは生態系の保護やサステナブルアグリカルチャーの普及、伝統的な知識を大切にしながら技術革新を追求するようなガイドラインや条件に基づいて作業が行われていています。
収穫されたオリーブや野菜は全てファミリア・オロに代々伝わるオリジナルレシピを使い、併設のラボラトリーで加工されます。自然農法や環境にも配慮したファミリア・オロの畑から収穫された生産物は、どれも豊かな味わいと風味があり、その素材の良さを大切にしながら、 無添加や減塩で丁寧に手作業でおいしいオリーブの漬け物や野生のアスパラ、アーティチョーク、オリーブのペーストなどに生まれ変わります。どれもびっくりするような美味しさで、使われているオリーブオイルも自家製、ハーブも全て畑から採れた天然のものばかりで、サルデーニャ島の自然の味わいがそのままお楽しみいただけます。
私たちは自分達の仕事を心から愛しています。 ファミリア・オロのワインや食品を通して、皆様にサルデーニャの太古の土地を味わっていただき、そこからご自身の新しい発見をされることを心から願っています!
ファミリア・オロ